診療科のご案内
内科紹介
常勤医は片寄大医師(副院長、S.60卒)、鈴木仁人医師(部長、S.62卒)、堀越理紀医師(部長、H.2卒)、石垣英典医師(部長、H.7卒)、齊藤
大雄医師(部長、H.8卒)。
さらには東北大学病院、東北医科薬科大学病院、仙台オープン病院などよりの応援医師により診療を行っております。
- 堀越 理紀 医師
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内科の堀越 理紀です。呼吸器内科が専門です。現在、特に肺炎、気管支炎、上気道炎などの感染症の診療に力を入れています。呼吸器感染症を15種類同時に、20分程度 で調べられるBioFie SpotFire検査を導入しました。他、胸部レントゲン、CTの診断。気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、花粉症、睡眠時無呼吸症候群などを診 察しています。救急での患者さんの受け入れにも力を入れております。特に利府、塩釜、松島、多賀城などの施設の方は、積 極的に受け入れる方針ですので、是非救急車で紹介して下さい。月曜日の午前中、水曜日の午後、木曜日の午後に外来診療を しています。よろしくお願いします。
- 齊藤 大雄 医師
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本年4月からお世話になっております。 これまで多くの時間を呼吸器内科医として、その臨床を中心とした業務に従事して参りましたが、近年は終末期を含む高齢者 を中心とした診療に携わって参りました。 この度、宮城利府掖済会病院での業務機会をいただく事になりました。気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患、呼吸器感染症を中心 とした呼吸器内科診療をはじめ、高齢者診療、一般内科診療を通して少しでも地域医療に貢献できるよう努めて参りたいと考 えております。お気軽にご相談いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
- ① 心臓病
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日本循環器学会専門医 片寄医師および、仙台オープン病院、東北大学循環器病態学・東北医科薬科大学循環器内科からの応援医師による循環器診療を行っております。
高齢化が進むわが国において心不全パンデミックと呼ばれる心不全患者の激増が予想されており、今後心不全が健康寿命の 短縮や頻繁に繰り返す入退院など高齢者の生活に様々な問題を起こすものと思われます。この心不全パンデミックに対し日本 循環器学会では藤子不二雄氏の漫画忍者ハットリくんの弟ハットリシンゾウ君を心臓のマスコットとして心不全予防のキャン ペーンを開始しており、当院も一末端の医療機関として来るべき心不全パンデミックに備え患者家族教育から治療まで心不全 の病態に対応して参ります。
心不全のリスクとなる高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を有する心不全予備軍(心不全stageA)の患者 様に対しては、配布資料などを駆使した生活指導、教育および診療を行っております。心不全患者様(心不全stageB以 降)に対しては循環器学会専門医片寄医師をはじめとする常勤医、および仙台オープン病院、東北大学循環器内科、東北医科 薬科大学循環器内科からの応援医師が対応しております。また心不全の誘因ともなる不整脈診療については東北大学循環器内 科の長谷部医師の応援も頂いております。心不全の入院治療に関しては、HANP持続点滴などの標準治療、内服薬サムスカ のクリニカルパスによる診療などの他、肺うっ血高度例に対してASV装置の迅速なるレンタルによる対応体制も整備してお ります。また平成30年5月以降稼働予定の体液分析装置secaによる精密な心不全治療が可能となる見込みです。
その他循環器疾患一般の検査については心エコー、頸部血管エコー、下肢静脈エコーなどの循環器系画像診断、脈波による 動脈硬化評価、ABPM機能付きホルター心電図による24時間血圧モニターなども行っております。
- ② 呼吸器疾患
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呼吸器内科医の堀越理紀医師は肺疾患全般および睡眠時無呼吸症候群の診療を行っています。片寄医師は肺炎、喘息、慢性 閉塞性肺疾患を中心とした常見肺疾患の診療を行っています。
- ③ 消化器疾患
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日本消化器内視鏡学会専門医、日本消化器病学会専門医の石垣医師が平成24年10月より当院に赴任され当院の胃、大腸 疾患を中心とした消化器疾患診療はパワーアップ致しました。現在は、3名の常勤消化器内視鏡医と2名の内視鏡技師、ま た、大学からの派遣医師により充実した内視鏡スタッフとなりました。
- ④ 認知症・老年病
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平成30年春より片寄医師は認知症サポート医に就任。利府エリアの認知症初期集中支援チームの一員として利府エリアの 認知症患者の早期発見および対応に努めて参ります。当院では認知症疑いの患者様に対し血液生化学的検査、頭部CTあるい は頭部MRIなどの画像検査、認知症スケールなどによる評価などで診断および重症度判定を行います。認知症の診療につい てはアリセプト、イクセロンパッチ、メマリーなどのアルツハイマー型認知症治療薬による中心症状の進行抑制および漢方 薬、向精神薬による周辺症状のコントロールを行っております。認知症高齢者の運転免許可否判定は片寄医師外来で対応して おります。
高齢者におけるロコモティブシンドロームに対して、平成30年5月以降体液分析装置secaを用いた筋肉量測定による サルコペニア評価を行う予定です。また総合内科専門医などにより老年病の多様な病態にも対応して参ります。
- ⑤ 生活習慣病
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CKD(慢性腎疾患)、メタボリックシンドローム、高血圧、糖尿病などの治療を行っています。糖尿病については、外来 でのインスリン導入、完全予約制教育外来(主に片寄医師が担当)、教育入院、栄養士による栄養指導を行っております。新 薬の導入により当院の糖尿病診療は強化いたしました。また糖尿病を専門とする病棟スタッフもおり病棟での糖尿病診療にも 万全を期しております。頸部血管エコー、脈波検査による動脈硬化評価も行います。
- ⑥ 禁煙外来
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当院では平成20年6月より禁煙外来を開始。片寄医師および堀越医師の外来にてクリニカルパスを使用し禁煙治療を行っ ております。予約制はとらず通常の外来にて禁煙治療を受けていただくことが可能です。ご希望の方は受付にご相談くださ い。
- ⑦ 漢方診療
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片寄医師は日本東洋医学会漢方専門医、指導医で、漢方医学に関して宮城大学客員教授、東北大学医学部臨床教授も務めて おります。また片寄医師は日本東洋医学会東北支部事務局長および日本東洋医学会宮城県部会会長を兼務しています。当院に おける漢方診療は片寄医師が循環器系、呼吸器系、心身医学系ほか内科全般の疾患に対する漢方診療を行っています。脈診を 重視し、東洋医学と西洋医学を融合させた診療スタイルです。堀越医師も内科疾患全般に関して漢方診療を熱心に行っていま す。
- ⑧ 心身症および軽症うつ病
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主に片寄医師が、簡易心理テストおよび東洋医学的診察を駆使し、心身症、軽症うつ病などの診療を行います。当院は日本心身医学会において過敏性腸炎の診療 が可能な施設として登録されております。
当院では最近有効性の高い抗鬱薬の導入を行い老人性うつ病、軽症うつ病の診療強化を図りました。中等症以上のうつ病につ いては専門施設への速やかなる紹介を行っております。 - ⑨ 運動希望者のメディカルチェック
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ホルター心電図による簡易なメディカルチェックを行っております。(主に片寄医師が担当)
- ⑩ 睡眠時無呼吸症候群
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アプノモニタによるスクリーニングで異常を指摘された患者様および臨床症状で睡眠時無呼吸症候群が疑われる患者様は堀 越医師の外来を受診ください。一泊入院によるポリソノグラフィーによる精査から経鼻持続陽圧呼吸による治療まで睡眠時無 呼吸症候群の診療全てを当院で行えます。
外科紹介
- (診療内容)
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当科では、一般的外科で治療する広範囲の病気に対応しています。 具体的には、外傷(けが)、消化器(腹部)の病気、頭頸部や乳腺の病気、やけどや虫刺され、皮下腫瘍(しこり)、褥創(床ずれ) などを幅広く治療しています。 専門的には、食道や胃、十二指腸、小腸、大腸、肛門などの消化管の病気、肝臓や胆嚢、膵臓などの炎症や悪性疾患(癌)などの疾患 を精密検査し、治療しています。 また、内科、整形外科、泌尿器科、皮膚科と連携し、適切な専門科で治療を受けられるように相談や紹介を行っています。 整形外科疾患や整形外科での手術後などにてリハビリテーションが必要な患者様の入院も担当させていただいています。 必要があれば、東北大学病院や東北医科薬科大学病院など、より高度な専門治療ができる病院への紹介も行っています。
- (手術治療)
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当院外科で実際に行っている手術は、胃癌、大腸癌、胆嚢結石、胆嚢炎、鼠径ヘルニア、急性虫垂炎、痔や脱肛などの消化 器疾患が主 なものとなります。 腹部の手術では腹腔鏡を使用して、創が小さく侵襲の少ない手術も積極的に行っています。 外来でできる小手術としては、傷の縫合や皮下腫瘍の摘出、溜まった膿の切開排膿なども行っています。
- (癌の治療)
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悪性疾患の治療は、全国的に定まったガイドラインで推奨されている標準治療に基づいて、患者様の病状に応じて治療法を 選択しま す。安全を第一に考えて、腹腔鏡でできる手術は腹腔鏡を選択して、患者様の負担軽減、入院期間の短縮を目指しています。 高齢の患者様には、全身への負担の少ない手術法を選択し、手術後の体力回復についても、栄養やリハビリなどでサポートし ていま す。 食道癌や膵癌などに対する難易度の高い手術や、患者様が心疾患や肺疾患などを合併しているため危険の高い手術、あるいは放射線や 抗がん剤治療と組み合わせた複合的外科治療が必要な場合は、高度診療が可能な病院と連携して治療を計画します。精密検査 や治療法 についても、患者様、ご家族と一緒に相談して説明し、納得いただいたうえで進めてまいります。
- (褥創治療)
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褥創については、多くの症例を診察、治療しています。色々なドレッシング材や軟膏を使った日々の創処置の他にも外科処 置(デブ リードマン、皮膚ポケット切開)、陰圧閉鎖療法なども行っています。栄養療法や糖尿病治療なども同時併行が必要な場合もあり、長 期間の入院治療となる患者様もいますので、ご開業の先生や施設管理されている担当者様で、患者様の褥創治療にお困りの場 合は是非 ご相談ください。
- (最後に)
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当科は地域に密着した安全で質の高い医療を提供することにより、地域の皆様や地域で診療されている先生方に信頼してい ただける外 科を目指しております。 どうぞご気軽に受診、ご紹介してください。 他院で手術や処置を受けた後の継続治療やリハビリテーションも積極的に受け入れておりますので、ご紹介をお願いします。 今後とも宮城利府掖済会病院外科をよろしくお願いいたします。
整形外科紹介
当院の整形外科外来は、月・金曜日は小松哲郎医師、火・水曜日は東北医科薬科大学病院応援医師、木曜日は東北大学病院 応援医 師、土曜日は東北労災病院応援医師が担当しております。火曜日のみ午前・午後の受付、それ以外の曜日は午前のみの診療受付となっ ております。
皮膚科紹介
当院の皮膚科外来は、皮膚疾患全般に診療を行っております。月・水・金曜日は藤山忠昭医師が担当しており、午前8時 30分から 11時30分、午後1時から1時30分までが受付時間となっております。土曜日は、午前のみの診療となりますが、応援医師が担当 しております。
泌尿器科紹介
当院の泌尿器科外来は、毎週土曜日午前のみの外来診療となっております。