公益社団法人 日本海員掖済会 宮城利府掖済会病院

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【第11号】サルサの季節

【院内診療情報】

◎病室に出入りする方は手指消毒を(菌を病室に持ち込まない、菌を病室より持ち出さない)。張り紙にて掲示中。
◎咳エチケット遵守を。咳が出たらマスク使用を。
◎片寄、7月28日、31日不在(その他の先生の不在日にもご注意下さい)。

【診療にわずかに関係ある情報】

◎『サルサの季節』
 今年もまたサルサ(野菜をきざんだメキシコ料理)の季節がやってきた。サルサの季節とはサルサに欠かせないコリアンダー(パクチー、シラントロ)の季節ということである。コリアンダーは今年も病院北側の通称『岡本農園』で栽培中。今年は寒くて育ちが悪く、30cmにも満たない高さなのにもう花が咲いてしまった。一刻も早く収穫してサルサを作らなければならないのはわかってはいたが、ここ2週間ほど口内炎がひどくて、とてもサルサを食べられる状態ではなかった。そんなこといってもコリアンダーは待ってくれないのでとにかくサルサは作った。サルサには唐辛子、胡椒、レモンが入っており、とにかく酸っぱくて辛い。口内炎を患っている者には地獄の食べ物である。口が痛くて辛いがでも止められない。涙を流しながら食べるという変なことにあいなった。
 サルサを一言で言うと『エスニック風きざみ食』である。トマトなどの野菜をきざんで作るメキシコ料理で一応ソースということになっている。これをトルティーヤに巻いて食べたり、タコスにはさんで食べたりするのである。私が作っているのは、サルサ フレスカというトマトとコリアンダーで作る一番オーソドックスなもの。干しぶどうとナッツを加えるのが私のレシピの特徴で、しわしわの干しぶどうが膨らんだところが食べ頃である。ところで最近マクドナルドでチキンサルサバーガーなるものを出しているが、『辛いトマトベースのソース』というサルサの特徴はでていた(2回食べた)。包み紙もメキシコ風であった。
 カナダで入手した「ザ サルサブック」によると、『最近サルサは野菜を手軽にとれる料理として注目されている』とある。またOリングテストの分野では、サルサに入れるコリアンダーの体内の重金属除去作用が注目されている。またコリアンダーはあの独特の(臭い?)香りで抗鬱作用も発揮する。そんなことで一時は自称『サルサ先生』として『サルサを通した健康づくり』なども夢見ていた。自身でも健康促進と称して、連日サルサを食べることを可能とすべく、温室による冬季栽培(アブラムシがついて大変であった)、秋まきによるコリアンダー栽培も行ったことがあった。しかし岡本さんがそうであるように、この手のエスニック料理が口にあわない方も多く、日本での『サルサを通した健康づくり』は難しいようである。刻み食の野菜は山形の『おみ漬け』や『やたら漬け』にお任せし、サルサは『宮城利府掖済会病院の夏の風物詩』くらいでいいのではないかと最近では思っている。

◎『サルサについての最近の話題』
○明治屋で2個で580円という超高級フルーツトマト(小さいトマトなので超高値ということになる)を見つけた。あれでサルサを作ったらどうなるかと思っているが、あまりに値段が高く家族からは反対されている。
○サルサに合うワインを探すのは難しい。まずメキシコ料理に合うワインについて書いている本がない。某ワインショップのソムリエに訊いたら、しばらく『うーん』とうなって、『南仏ラングドックの赤ワインなどはどうか』との答えであった。確かにメキシコ料理はスパイシーであるから肉料理などであればラングドックの赤でもいいとは思った、しかしサルサは野菜料理である。トマトの赤、野菜料理であることも考慮し、『南仏タベルのロゼワイン』などでもいいのではないかと考えた。早速実験。サルサに挽肉、ガガモーレなどを入れたトルティーヤは確かにラングドックの赤に合っていた。しかし、タベルのロゼワインのほんのり甘酸っぱい味は、サルサの切れのある酸味と辛みにはなんともミスマッチであった。最近のワイン選択はこんな失敗ばかりなのである。今回のタベルロゼワインも、当家の『ワイン選択失敗クリティカルパス』に従い、ワインゼリー行きとなった。出来上がったワインゼリーは、当家の『食物連鎖』に従い、息子がばくばくと食べることになる(既に数個がなくなっている)。この次、サルサでワインを飲む時は、コリアンダーの青臭さに焦点を当て、『西仏ロワールのムスカデ』あたりかと考えているが、なんとなくまたワインゼリー行きの予感がして、ムスカデの購入には躊躇している。

◎ももんがに投稿をお待ちしています。投稿は片寄まで。

発行日:2006.07.18